おはようございます!
熊本市帯山 おひさま歯科クリニック
院長の澤幡です。
本日も暑い日がスタートです。
秋というのに真夏日がつづきますね〜。
空は晴れていますので、気持ちのよい朝です。
ありがたいです。
さて今日のテーマは「フッ素の3つの働きです」
むし歯予防のために
フッ素を塗ったりしますが、
どんな働きがあるのか?
3つあります。
再石灰化促進
脱灰抑制作用
抗菌・抗酵素作用
です。
まずは、「再石灰化促進」から。
再石灰化とは何か?
歯でとけたところは
カルシウムやリンといった成分が溶け出してまうところです。
とける一方かというと
そうではなく
つばの働きでカルシウムやリンが再びチャージされます。
つばにこれらの物質が入っているのですね。
このチャージされることを
再石灰化といいます。
フッ素がお口の中にあると
この再石灰化が促進されます。
歯で溶けたところをより早く修復するお手伝いをしてくれるわけです。
つづいて
「脱灰抑制作用」
みなさんは「pH」というのを聞いたことがありますでしょうか?
酸性・アルカリ性の度合いをしめしているのですが、
この値が低いと「酸性」がつよく
高いと「アルカリ性」がつよいです。
0から14までの数値を使います。
このpHの値が「5.5」より低い値になると
歯が溶け始めてしまいます。
歯の結晶構造をみてみると
「ヒドロキシアパタイト」という構造をしています。
「アパタイト」という言葉はみなさん聞いた事があるかもしれません。
この結晶構造は、
中にボコボコと穴があいています。
その穴に
フッ素が入り込みます。
すると
「フルオロアパタイト」という安定した構造になるのですね!
安定した構造になることで
より溶けにくくなり
さきほどお伝えした
pHが5.5より低い酸性状況になってもミネラルが溶け出さなくなります。
これが「脱灰抑制作用」になります
最後は
「抗菌・抗酵素作用」です。
むし歯菌は糖(広くは炭水化物)を摂取して、
酸をだします。
フッ素はこの菌に作用して
酸の産生を抑えます。
むし歯の菌内では糖を分解して栄養にするために
必要な酵素があります。
フッ素は
ここにも働きかけるので
pHの低下を抑制することができます。
ちょっと長くなりました。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
これだけの働きがある「フッ素」
ご家庭でも上手に取り入れていきたいですね!