熊本市中央区帯山
虫歯予防・歯周病予防
おひさま歯科クリニック
院長の澤幡です。
9月になって涼しくなりました。
過ごしやすい一方で
気温の変化により
体調をくずしやすい時期でもあります。
体調にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいね。
さて、今日のテーマは
「虫歯になりやすい?歯周病になりやすい?」です。
虫歯のなりやすさ
歯周病へのなりやすさは
人によってさまざまです。
遺伝もあるでしょうし
環境や生活習慣も関係していることがございます。
そんな中
毎日の診療でお口を拝見していて気づくことがございます。
虫歯になりやすい方は、歯周病になりにくい
歯周病になりやすい方は、虫歯になりにくい
そんな傾向があるんです。
仕事をしていると
多くの歯科医療従事者は感じていることと思います。
最近、歯周病治療の研修会に参加したのですが
この裏付けとなることを学びました。
それを皆様とシェアしたいと思います。
虫歯の菌は、グラム陽性菌という菌の分類に属します。
酸素があっても十分生きていける菌です。
酸素があっても生きていけるので、
目に見える歯や歯茎の上の方に生育しています。
一方で
歯周病菌
これはグラム陰性菌というグループに属します。
特徴のひとつとして、
酸素のない環境が大好きです。
なので、主に歯と歯茎のさかいめの歯肉溝というところに生育しています。
歯肉の中や、ベロの上にもいるとのことが
最近の研究でわかっています。
この2つの
グラム陽性菌と、グラム陰性菌
じつはお互いに共生しているんですね。
拮抗しあうこともあるし
共存しちゃうこともあるんです。
人によって
グラム陽性菌が強くて活発な場合
グラム陰性菌が強くて活発な場合があるんですが
このような時は
強く活発になった方が
一方を
抑える力があるようです。
こうして
陽性菌が強い場合には、虫歯に
陰性菌が強い場合には、歯周病に
なりやすい傾向があるようです。
本当はどっちもおさまってくれるといいのですが
それには、
毎日のセルフケアが重要になってくるようです。
どちらの傾向があるかを知ることで
具体的な治療や予防のプランを考えることができます。
皆さんは、どちらでしょうか?
虫歯傾向でしょうか?
歯周病傾向でしょうか?